座禅会

座禅会

二月十三日日曜日、南区老間町祥光寺にて、初めての座禅会を行いました。
9時少し前に、参加者がそろい、早速本堂に。 祥光寺住職の向老師がニコやか迎えて頂きました。 向老師は、奧山半僧坊 方広寺の教学部長をされておられる方で、石黒師範とは旧知の間柄。そのご縁で今回の座禅会に至った訳です。 まずは、軽い世間話から入り、ホワイトボードを利用して、簡単にわかり易く講義をして頂きました。 「心身学道」と書き、 禅の修行は、座禅、作務、托鉢、と、この3つの身体を使う事から始まります。 そして、広い目(老師は、それを観の目と言われた。)で自己の心、世の中を観る事を学ぶ。と説明されました。 我々凡人は、つい目先の欲(金銭、異性、物欲等)にとらわれすぎています。(見の目と老師は言われた)座禅の修行を通し、そのような、ちっぽけな事を気にする事無く己れ自身を地球の一点の中心に置く。そして、もっと広い宇宙の中心に、宇宙と渾然一体と成って頂きたい。とお話がありました。 その後、いよいよ座禅に入ります。 座禅には3つの要点があります。 一つは、正しい姿勢で行う。 (詳しいやり方は次回参加して体験するしかありません)

座禅会

二つ目は、呼吸の仕方。 腹式呼吸で、ユックリと頭の中で「ひと~」と息を吐きながら「つ~」で息を吸います。 この数息を十まで行い、またひとつに戻り、繰り返して行きます。 3つ目は、 非思慮。腹式呼吸をしながら、余計な事は考えるずに只管(ひたすら)座る。 以上の要点を踏まえて、拍子木の音を合図に静寂の中に入ります。 しかし、慣れない足の組み方で、痛さがどうしても離れず、中々無心にはなれません。 約十分、拍子木の音で座禅を終了。 今回は初めての座禅会でしたが、禅も空手道の修行と共通点が沢山あった事を再認識しました。 空手は「動禅」であると大山総裁は言われました。が、 只管(ひたすら)稽古を行い、没頭してなり切る(三昧ざんまい)の境地にたどり着くには、まだまだほど遠いと実感しました。 座禅に入る前の講義で「坂の上の雲」に出てくる東郷平八郎元帥の話をされ、肚行と言っていかに肚を練るかが生きていく上で大切だと説かれました。 何事も理屈では無く、まず体験するしかありません。
今回も座禅会で有意義な時間を過ごせました。 この座禅会も定期的に行って下さると向老師からもおっしゃって下さいました。 次回も楽しみです。

座禅会