秋季昇段審査会

秋季昇段審査会

秋季昇段審査会が10月2日(日)本部道場にて行われた。この審査に7名の茶帯1級が挑戦しました。
今回は一般の昇級審査の受審者と合同で行われ、体力審査から技術審査・連続組手、筆記試験と真剣に取り組んでいました。「審査の申込みをしたから帯をもらえると思わないで下さい。審査とは他人の目を借りて現状の自分自身を確認する場所である。今、何が出来て何が出来ない、どこが良くてどこが悪いなど、自分自身を知り、足りなければ補う、出来ないことを出来るまでやるのが稽古です。」
昇級・昇段審査は規定の項目が各道場に貼り出してあります。今回の昇段受審者の中には全ての審査項目を完遂するべく稽古を積んできたと思われます。極真の道場に入門し、やっと昇段審査までたどりつき、憧れの黒帯に手の届くところまで来た。ここで今まで稽古してきたことを全力で出すだけです。一昔前までは極真3倍段と言われるように極真の初段は他流派の3段と言われました。その帯を手にするには苦しい通過儀礼の10人組手があります。1人1分で10人を相手に組手を行います。苦しくなった時の逃げることの出来ない状況を、10人組手で体験することができます。この苦しい体験を知っていれば普段の生活の中で、少しくらいの困難はどうって事はなくなるでしょう。

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それが黒帯です。級から段となるわけですが、初段の「初」の字は、ころも遍にカタナと書きます。今まで着て来た服が小さくなったから、刀で切り捨てて、新しく自分に合った着物を身に着けるという意味があるそうです。級から、段へ、新たな気持ちを胸にこれからも稽古を積んで行ってほしいと思います。以前にも書きましたが、初段は自分で自分を客観的に捕らえることが出来る人、自分で考えて稽古が出来る人です。これからは、誰も教えてくれません、自分の手で自分の足で歩いて行く。初段が空手の始まりであり、けっして終点ではありません。

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■十人組手■

1人目増田航平1級。今回が3回目の挑戦となる増田1級、厳しい場面もありながらも終盤まで気持ちが途切れず10人完遂。
2人目市川美琴1級。全東海の活躍の勢いそのままに、10人に挑戦。途中苦しい場面もありながら、10人完遂。
3人目藤﨑亮人1級。序盤の動き・技の切れは良く、中盤から終盤は苦しい場面もあり、気力で10人完遂。
4人目斎藤諒助1級。淡々とこなし10人完遂。
5人目西尾昂大1級。小兵ながら、相手にはやりにくい組手で自分より大きな相手にも果敢に向かう姿が印象的でした。10人完遂。
6人目斎藤信孝1級。序盤より良く相手を見て動き、下段と突きが冴えていました。終盤苦しい場面もありながら10人完遂。
7人目佐藤優作1級 。序盤は高校生チャンピオン3人相手で苦しい展開となったが、気力を振り絞り10人完遂。

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