ある日の極真空手 創始者 大山総裁との想い出

ある日の会館ロビー番業務でのこと…、

(ロビー番とは、池袋の極真会館総本部道場の門を守る業務。
いわゆる会館(総裁)を不審な人物などから守る業務、防人の人、守衛業務であります。
お寺でよく見かける阿吽の像(金剛力士仁王像)の様な役割?をする業務です。

基本的に二人一組でロビー番業務にあたります。)


「ピッ」、と総裁室または四階の総裁の元御自宅と指導員室直通インターフォンが鳴る。
(私が内弟子だった第十九期生当時、総裁は会館ではなく石神井に御自宅を構えられておりました。)



全速力猛ダッシュで総裁室まで駆け上がる。(または四階元御自宅まで)

総裁室到着後はメチャクチャ大きな声で、

「おぉっす! 失礼します!」

と挨拶し入室する。

(多少でも声が小さいものなら大変な大目玉を総裁よりいただきます。(;_;)笑)


総裁
(写真の様に)幾つかの新聞に目を通しながら、新聞の新刊本案内をいくつか素早く切り抜き、

「キミぃ、この本を全部買って来なさい!」

と指示を出す。

(毎回、一度に買ってくる本は優に十冊近く。購読されていた新聞は確か五紙以上?)



「押忍! 分かりました!」
と、
そのまま、猛ダッシュで階段を駆け下り、

くりくり坊主の五厘刈り、懐かしの極真ジャージにサンダル履きで、
当時バブルに浮かれる同年代の若者たちを尻目に池袋のありとあらゆる本屋さんを駆けずり本を探し回る。

そして、全て買い終わったら会館総裁室まで全速力の猛ダッシュ!

「ただいま買って参りました!」


総裁
「ぉお!よろしい、よろしい、ご苦労さん、ありがと、ありがと!」

そして、

「そこで待ってなさい。」

と指示を出す。



不動立ちで微動だにせず三十分以上、直立不動。


総裁
買ってきた本を、二、三ページづつ、パラパラとめくり、本を仕分けしだす。

仕分け終わると、半分位の本を、

「キミぃ、この本は五階の倉庫にしまって来なさい!」、と。



何故に買ってきたばかりの本を倉庫にしまうのか?、と目が点。(;_;)


総裁
すぐにその目が点状態の私に気付き、

「キミぃ、私は、本を二、三ページ読めば、
その本がくだらない本か、読むに値する本かが、分かるのよぉ~」、と。

続けて、

「キミぃ、良い本をまずは百冊読みなさい!

読みながら感動、感銘した言葉には必ず線を引き、ノートに書き出す。

これを百冊しっかりとやったら、

キミぃ、

君も本が書けるよ!」

と、ニャっと子供の様な笑顔で、

しかしながら目だけは笑わずに眼光鋭く私を睨む。

極真 大山倍達総裁

☆☆☆
因みに内弟子時代、何故だか私は本の買い出しの役目が多かった様な気が致します。

それならば、と私は大山総裁に頼まれた本を極力メモし、
出来うる限り、大山総裁と同じ本を読む様に努力しておりました。

今考えると、子供ながらにそれほど師匠に憧れ、頭の中まで同化したかったのであると思います。

押忍! 石黒康之ある日の極真空手 創始者 大山総裁との想い出

大義を貫き覇者王道を歩くために

「権力に媚びることなく、暴力に屈することなく、金の奴隷にならない!」

その為には(いわゆる大義を貫くためには)あえて、、
権力に媚びる様に見えることをしないといけない時があり、
暴力に屈する様に見えることをしないといけない時があり、
金の奴隷になっている様に見えることをしないといけない時がある。
小さなことにあえてこだわってはいけない時がある。

全ては大義を貫くために覇者王道を歩くために!

(この教えも大山総裁に教えていただきました。)

押忍 石黒康之

あまり正義、正義に走るのは個人的に恐ろしいことであると感じております。

 

「小事を気にせず、流れる雲の如し」大義を貫き覇者王道を歩くために

何のために強くなるのか?

何のために強くなるのか?「何のために強くなるか?それは自分に打ち勝つためであり、義を通すためであり、人を導くためである。」

極真 大山倍達総裁

 

押忍!

男の本音

男の本音「たてまえではいろいろあるよね。心身を強くするために空手を始めたと。それはたてまえであって 本当はケンカに強くなりたいんだよ。ケンカに強くなリたいやつが 早いし強い。」

極真  大山倍達総裁

 

押忍!

侍の本質

侍の本質 侍の本質「侍は刀を常に磨いてさやの中におさめておく。抜かない。抜かないところに侍の価値がある。」

極真 大山倍達総裁
押忍!

道端の喧嘩

「道端で靴を踏んだ 肩が触れたら 君たちが頭を下げればいいよ。頭を下げてケンカを売ってくる人はいないよ。もしケンカを売ってきたらのばしてしまえ。何のために空手をやっているんだ。」

極真  大山倍達総

 

押忍!道端の喧嘩

ハエの喧嘩

「おい、そこの細(こまい)いの、君の空手はハエの喧嘩だよ!

(ちなみに、この「細いの・ハエ」は私石黒のことです。(;_;)笑)

ダメだね~キミは、
そんなもんで相手が倒れるか、ばかもん!

キミたちぃ~

たくさん食べて、たくさん稽古しなさい!

大食は強運なり!、です。

技は力の中にあり!、です。

わかったーーー!」

極真  大山倍達総裁

押忍!ハエの喧嘩

ある日の出来事

「ある日の出来事」

内弟子3年間の修行、寮生活を終え、改めて大山総裁にご挨拶に伺った時のこと…、

総裁
「ぉお! キミぃ!」


「押忍!」

総裁
「ぅうん~、キミぃ~」


「押忍!」

総裁
「キミぃ…、名前なんだったけな?」


「押忍!(;_;) 石黒であります!」

(私、内心、うろたえ寂しかったですがこれは師匠は何か試しているな!、と超前向きに頭をひねる。(;_;)笑)

総裁
「(ケッケッケッケと子供のような笑顔で笑いながら)、君の名前などなんでもよろしい!」


「押忍!」

総裁
「キミぃ! 私を東京のオヤジ、事務長(奥様)を東京のオフクロだと思いなさい!

何かあったらいつでも来なさい!」


「押忍!ありがとうございます!(涙)」

極真 大山倍達総裁

☆☆☆
よくよく考えますと昔気質の武道家武術家であった大山総裁は絶対に答えを教えてくれませんでした。

毎日が下座行、禅問答の様な会話、生活、稽古の中から自分の頭で身体で経験させ、考えさせ、気付かせ、分からせる会話、生活、稽古であった様な気が致します。

一日一日の生活の全てが真剣勝負でありました。

押忍! 石黒康之ある日の出来事